公務員として働いていた頃、まさか自分が独立して個人で仕事をする日が来るなんて、正直なところ当時は想像もしていませんでした。ですが、結果的に「やっておいて良かった」と心から思えることがいくつかあります。
今回は、その中でも特に大切だった3つのポイントをご紹介します。もしあなたが将来のキャリアや副業、独立を少しでも考えているなら、きっとヒントになるはずです。
1. 幅広い人脈づくり(特に経営者)
公務員という立場にいると、どうしても付き合う人の幅が限定されがちです。ですが私は意識的に、役所の外の世界、特に経営者の方や中高生時代の友人で起業した人たちと関係を築くようにしていました。
すると不思議なことに、経営者の方々は「握った手を離さない」ような応援の仕方をしてくれるんです。単にビジネスの話だけではなく、人生観や価値観にも共感し合える関係が築けました。
実際に独立を決めたときも、彼らは驚くほどあたたかく、心強い言葉をくれました。「やっと来たね」「待ってたよ」と言われた時の感動は、今でも忘れられません。
2. 同僚やサラリーマンの友達に相談しないと決めた
最初の頃、少しだけ勇気を出して、同僚やサラリーマンの友達に独立の話をしたことがあります。でも、返ってきた言葉はこんな感じでした。
- 「独立なんてやめとけ」
- 「そんなの無理に決まってる」
- 「退職金棒に振るつもり?」
正直、ショックでした。ですが、今ならはっきり分かります。公務員や会社員の価値観の外にある選択肢は、彼らには想像できないんです。
その後は一切、彼らには相談しないと決めました。そして実際に辞めたあと、同僚の反応は2つに分かれました。
- 一部は「妬み節」を言って距離を置く
- 一部は「お前ならやると思ってたよ」とすり寄ってくる
どちらも、もう気にしていません。自分の人生は、自分で決めるものですから。
3. 成功者の本を読む
これは静かな時間の中で自分を磨く、私にとって大切な習慣でした。ビジネス書や自己啓発本、成功者の自伝など、毎月数冊は必ず読んでいました。
気付いたのは、「やり方」や「言っていること」は一見バラバラでも、根底にある考え方は驚くほど共通しているということです。
- 自分の頭で考える力
- 人のせいにしない姿勢
- 失敗を恐れず行動する勇気
こうしたマインドセットが、私が今こうして前に進めている大きな理由のひとつです。知識は裏切らない。そう信じて、今も読み続けています。
おわりに
在職中は、将来のことを真剣に考えたくてもなかなか時間が取れなかったり、周囲の目が気になったりするものです。
でもだからこそ、「人とのつながり」「考え方の選択」「自分を整える時間」を大切にしておくことが、後々大きな財産になります。
今、公務員として働いている方にも、これからキャリアをどうしようか迷っている方にも、この記事が少しでも参考になれば嬉しいです。